生きる

特定外来生物

「特定外来生物」とは、海外起源の外来種であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定されています。
生態系、人の生命・身体、農林水産業への被害を防止し、生物の多様性の確保、人の生命・身体の保護、農林水産業の健全な発展に寄与するために、問題を引き起こす海外起源の外来生物を特定外来生物として指定し、その飼養、栽培、保管、運搬、輸入といった取扱いを規制し、特定外来生物の防除等を行うこととしています。(環境省ホームページから)

とは言うものの、それらが自らの意思で日本列島に渡ってきたのではありません。　主に戦後の食糧危機の対策として、あるいは毛皮をとって輸出をすることを目的として、あるいは愛玩や観賞、遊びのために連れてこられたものが大半です。外来種と日本古来種の交雑が進み、古来種が絶滅すると危惧されてもいます。でも、家畜や野菜など自分たちに都合の良いものは、外来種と日本古来種を交配させています。
鳥や獣にもいのちがあります。　どうしたらいいのかを考えてみてください。

アカミミガメ

アカミミガメ
観賞、愛玩を目的に持ち込まれた
要注意外来生物

アライグマ

アライグマ
愛玩のために持ち込まれた
凶暴な性格

アリゲータ

台湾猿
観賞、愛玩のために持ち込まれた
日本猿との交配が進んでいる

ヌートリア

ヌートリア
毛皮をとる目的で繁殖させた
沼や河川で繁殖している

オポサム

オポサム
毛皮をとる目的で繁殖させた
沼や河川で繁殖している

水オオトカゲ

水オオトカゲ
観賞、愛玩を目的に連れてこられ
河川で繁殖している

マングース

マングース
ハブを駆除する目的で繁殖させた
ハブ駆除には効果も無かった

マスクラット

マスクラット
毛皮をとる目的で繁殖させた
河川で繁殖している

カミツキガメ

カミツキガメ
観賞、愛玩のために持ち込まれた
人の指を食いちぎる危険

アメリカザリガニ

アメリカザリガニ
戦後の食料対策として持ち込まれ
日本中の河川で繁殖している

ブルーギル

ブルーギル
戦後の食糧対策として持ち込まれ
日本中の河川で繁殖している

ブラックバス

ブラックバス
釣り遊びのために放流された
日本古来種が餌食となっている

川を泳ぐミンク

ミンク
毛皮をとる目的で繁殖させた
鋭い牙を持っている

アロワナ

アロワナ
高価な観賞魚として持ち込まれた河川で繁殖している

ヒアリ

ヒアリ
輸入貨物に混入して渡来した
繁殖率が高く、猛毒を持つ

特定外来生物は、これ以外にもたくさんの種類がいます。特定外来生物として指定されると、それを飼育することも移動させることもできません。
アカミミガメのように、危険であることが明らかでありながら、「特定外来生物」としての指定が見送られているものもあります。その理由は、指定されると、河川や池沼、農耕地などに不法投棄され、それが生態系破壊の原因となることが懸念されるためでもあるのです。
生き物のいのちを預かったときには、最後まで世話をすることが大切です。

page
Top